就きたい仕事は何ですか?

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なぜその仕事をしているのですか?

みなさんは、今の仕事をなぜ選んだのでしょうか?たとえば、学生時代にバイトを経験する場合にも、様々な求人の中から自分の希望に沿った条件の事業所(会社)をピックアップして候補を絞り、その中から具体的にエントリー(応募~面接を受ける)をしていくかと思います。

その際に自分の希望に沿った条件とは、それが時給(お給料)であったり、通勤しやすい距離・環境であるかという地理的要因であったり、自身が働きたいと考えている時間働けるのかということであったり、様々な条件が挙げられますが、どのような業務に従事するのかをそっちのけで選ぶということはおそらくないのではないでしょうか!

この仕事なら自分にも務まりそうかな、できそうだな、さらにはポジティブに純粋にこの仕事をやってみたい!など業務内容も条件に含まれるのは当然のことなのだと思います。また、たとえば飲食店の場合だと、その勤め先に賄いがあったり、勤務するお店で割安に食事ができること(食事補助といいます。)などに魅力を感じて決めたなんてこともあるでしょう。

いざ、採用されて仕事をスタートしてみれば、思いのほか重労働でタフな仕事だったとか、簡単と思っていたけどそうではなかったりという現実に直面することもあるでしょう。お金儲けの大変さを肌で感じることもあるでしょうね。まあ中には全然楽勝なんて人もいらっしゃるかも知れませんが…

本格的に社会に出て働くとなる前段階での就職活動では、先のバイト選びとは少し趣が異なります。学生時代にこういう分野を専攻してきたからこの業界で仕事をしたいというような志望動機が湧いてくるからです。あるいは、○○の資格を取得したので、その資格を生かせる業界を目指すなど、これまで培ってきたものからキャリアを形成していくことになったりもするでしょう。

中には特段こだわりもなく、たまたま求人が目に留まり、その仕事に従事することになったなんていう人もいるでしょう。

政策的には、働きたい人が希望すれば全員が働くことのできる「完全雇用」を目指します。そこに近づくことで国民経済の活性化を図り、景気を下支えさせることになります。また、経済を成長サイクルにもっていくことで国や自治体の税収ならびに社会保険料が潤沢に確保でき、社会保障制度を持続可能なものにしていくことができます。

一方、働く個人の立場から見ますと、働くことで生活の糧となる収入(賃金)を得ることで暮らしを安定させ、さらには自身のスキル向上や成長の機会が与えられます。また、働くことで社会とつながりを持つことで、疎外感や孤立感からくる不安を払拭する効果もあるといわれています。

このように考えてみますと、仕事をする、働くということはそれ自体尊いものだということが言えます。しかしながら、すべての人が当たり前に仕事ができるわけではありません。病と向き合って必死に戦っている人もたくさんいらっしゃいます。また、すべての人が自分の就きたいと思う仕事に就けるわけでもありません。たとえば、国民のすべてが公務員になりたいといっても当然のことながら公務員にも定員があります。定員を超えた部分の採用はあり得ず、採用に至らなかった場合は他の選択を取らざるを得ません。もちろん次年度に向けて再トライすることはあるでしょうが…

そうすれば、妥協しかないのか?となりそうですが、実際には世の中には様々な産業が存在し、また同じ産業でも会社が変われば同業種でも全く別物というものであったりすることは、多くのかたの共通認識であるのではないでしょうか。

みなさんお一人お一人がそれぞれのキャリア形成の過程でここで仕事ができて良かったといえる企業や事業所に巡り合うことを願ってやみません。

この記事を書いた人

田中 慎也
田中 慎也
社会保険労務士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(日本FP 協会認定)
企業とそこで働く従業員双方の立場から、より良い職場環境を構築するための最適解を導き出し、良き伴走者となって積極的に支援します!
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