人はなぜ働く?

働くことの意味
みなさんは、ご自分がなぜ働くのかについて考えたことがありますか?よく、3つのワーク(働く)ということで、(1)ライスワーク、(2)ライクワーク、(3)ライフワークということばが出てきます。
まず、(1)ライスワーク これはその名のとおりライス(お米)を食べるための仕事、つまり食べていくために働くということです。私たちは食べることで栄養を養わなければ生命を維持することはできません。食べ物を獲得する手段には、ご自身で食物を生産する事も可能ですが、多くの方はお店で購入します。また、生産すると言ってもたとえば家庭菜園等で自分の消費分について農業をして生産者になったとしても、農作物の育成には肥料、水、収穫する機器の取得等についてはどうしてもそれらを一定程度購入せざるを得ません。それらを購入するお金を得るために働く!この、ライスワーク=食べるために働くということは、各々が豊かになり、食べることに不自由しなくなる段階にまで稼ぐことができるようになっても、根本にはこの意味を持つことに異論はないと思います。
つぎに、(2)ライクワーク、ライク(like)=好き、すなわちその仕事が好きだから働く。好きなことを仕事にする。たとえば、幼少期から髪型をアレンジするのが好きだから美容師になった。料理をつくるのが好きだから料理人になったなど。これは自分にとって好きなことを仕事にできたという点においては、天職についたと言えるかもしれません。一方、好きだからとその業界の門の扉をたたいたものの、いざやってみると、そうそう易しいものではなく、日々鍛錬を積む中で、好きと思ってこの道を選んだものの、仕事として取り組むと、実際にはこんなはずじゃなかった…なんてこともありますし、自分が好きで入った業界のつもりが理想と現実の狭間に置かれ、好きじゃなくなってしまったなんてことがあるのも事実です。このライクワークは、好きだという気持ちを持ち続けることができるかどうかが大切になってきます。
最後に、(3)ライフワーク、これはライフ(life)=生命、生活、人生、つまり人生をかけて取り組む仕事をするということになります。仕事と私生活の調和がとれ、従事する仕事を天職と捉え、使命感をもって働く。ここまでたどり着ければおのずと自己肯定感も増していくものであることは確かです。この、ライフワークについてもこの充実した状況を持続しつづけられるかどうかも重要になってきます。
今回は3つのワークについてご紹介をしました。
みなさんは、どのワークに該当しますか?もちろん、どのワークが良くて、どのワークが悪いというものではありません。ただ、哲学的な問題提起になりますが、「そもそも人はなぜ仕事をする(働く)のか」についてやはりどこかで考えていただきたいと思い発信いたしました。
この記事を書いた人

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社会保険労務士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(日本FP 協会認定)
企業とそこで働く従業員双方の立場から、より良い職場環境を構築するための最適解を導き出し、良き伴走者となって積極的に支援します!
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